ちょっとイイ暮らし研究室

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風もない、誰もいない──それでもカーテンが揺れ続けた部屋の話【見えない気配の整え譚】

誰もいないはずの部屋で、カーテンだけが揺れ続ける夜。背筋がすっと冷えるような違和感に、霊感のある人がスピリチュアルな方法で静かに向き合いました。怖さを祓わず整えていく、暮らしの小さな解決譚です。

霊感が教えてくれた、“誰かが通る部屋”の違和感

「前にブログに書いてた“使ってない部屋のカーテンが揺れる”って話……あれ、実話なの?」
私がそう聞いたとき、Zさんは湯呑を置いて、にこっと笑いました。
「うん、実話。あれ、けっこう“ゾワッ”とするでしょ?」
笑いながらそう言うけれど、私はその話を思い出すだけで、少し背中がひんやりしました。
ここZさんの家は、京都の古い町並みにある町家をリノベーションした美しい住まい。
でも、今はその“落ち着き”すら、ほんの少し怖い。
「その方、50代の女性だったんだけどね。家の北側にある空き部屋のカーテンが、風がないのに揺れるっていうの。
窓は閉めてあるし、空調も入れてない。それなのに、シャーッっていう風の音みたいなのが聞こえて、カーテンがふわりと動いてるのよ」

——なんだろう、空気が少し、重たくなった気がした。
お香の香りはいつも通り優しいのに、鼓動が少し速くなる。
「最初はね、勘違いとか気のせいだと思ったらしいんだけど、夜になると毎日揺れるって。
それでご主人にも言ってみたんだけど、“そんなの見たことない”って。だから彼女だけが見てたのよ。ずっと
Zさんの語り口は穏やかなままなのに、私は息を止めそうになる。

風ではなく、見えない“気配”が通っていた

Zさんは、その家を実際に訪れたときのことを語り出しました。
「玄関を開けた瞬間、スーッと風が私の体を抜けていったの。生ぬるくて、湿ってて、ちょっと重たかった」
ゾクリとした。なんでその“風”を感じる必要があるんだろう、と、思わず口をつぐんでしまう。
「問題の部屋はね、北東の端。いわゆる鬼門よ。ちょうど南の玄関と一直線に並んでてね。人が歩くみたいに、気が流れてた」

「そこで私、音叉を鳴らしたの。528Hzのやつ。そしたらね——」
Zさんは一呼吸おいて、こう言った。
カーテンが、音に合わせて動いたのよ。ふわっ……ふわっ……って」
私は無意識に膝の上で手をぎゅっと握っていた。
それって、ただの空気の振動じゃない。何かが“反応した”ってことじゃないですか?

「その部屋、もう何年も使われてなかったのに、床の一部が薄く黒ずんでてね。まるで——」
Zさんは言葉を切り、ちょっと笑って
「……いや、気のせいかもね。まぁ、誰かがそこを歩いてたんでしょう、見えない誰かが
と、さらりと言った。
その軽やかさが、逆に怖かった。

スピリチュアルな整え方──香りと音で“通り道”をずらす

「でね、その部屋が“通り道”になってるのが分かったから、香りと音で方向をずらしたの。
南東に向かって、お香を焚いて、音叉で“壁”をつくったのよ」
——私はその言葉を聞いて、頭の中で勝手に想像してしまった。
“通っていたもの”が、方向を変えたときの光景。
カーテンの向こうにあった、何かの輪郭。
Zさんは、そんな私の気配に気づいたのか、ふわっと笑って言った。
「大丈夫よ。見えないものが通ってただけで、害はなかったの。だから“祓う”必要はなかった」
それでも私は、足元が少し冷えたような気がして、ひざ掛けをかけ直した。

暮らしに効くスピリチュアルアイテム──音のお守りの意味

話が終わったあと、Zさんは静かに、小さな音叉を私に差し出してくれました。
「これね、528Hzの。さっきの話のと同じ周波数」
私は手に取った瞬間、少しだけ手が震えていた。
「怖がる必要はないの。これ、ちゃんと整える“音”だから」
Zさんの手は温かくて、私の手をそっと包んでくれた。
その安心感に、思わず涙が出そうになった。
——“怖がっていいんだ”と思えた瞬間だったのかもしれない。
528Hz 音叉を探す

豆知識:Zさんに聞いた“通り道”の整え方はこちら



見えない不安に、そっと鳴らす“私だけのお守り”音。

怖さを寄せつけない、静かな防波堤のような香り。

火じゃないのに、温かい。灯すたびに、不思議と落ち着いていく。

霊感を“整える力”に変えるということ

Zさんは“霊感”を特別なものとして扱わない。
“敏感体質”だからこそ分かる、場の違和感。
でもそれを、ただの“不安”では終わらせないで、整える工夫として提案してくれる。
それが、Zさんが“隠れ家みたいな人”と呼ばれる理由なんだと思う。
「見えない道」も「見えない誰か」も、暮らしの中で自然に流すことができる。
——Zさんの話を聞いたあの日から、私は家の風の音に、少しだけ敏感になった。
でも、それはもう怖さではなく、「あ、ちょっと整えようかな」という合図になっている。

📌Zさんの人気記事:「“怖がらせない霊感”がくれた、暮らしと心のバランス」もぜひどうぞ。
better-life.hatenadiary.jp

豆知識:Zさんに聞いた“通り道”の整え方

◯通り道を感じたら、まずすること

カーテンの揺れや風のような気配が気になったら、まず窓や出入口のラインを確認。一直線に抜けている場合は、家具や布で緩やかに“曲げる”配置を意識しましょう。

◯塩ランプの効果的な置き方

塩ランプは“静の波動”を持ちます。東北(鬼門)や玄関近くに置くと、空間を落ち着かせる効果が高まるそうです。灯すことで空間の湿気バランスも整います。

◯音叉を使う時間帯

おすすめは夜寝る前。特に528Hzは“愛”や“癒し”と結びつく周波数とされ、緊張を和らげてくれます。3秒間鳴らして、ゆっくり深呼吸するだけでもOKです。

◯お香の種類と役割

場の気を整えるには、白檀やフランキンセンス、パロサントなどの香りがおすすめ。煙が上に伸びる様子を観察しながら、空間を“区切る”意識で焚くと効果的です。

◯敏感体質さんにおすすめの家具材質

ガラスやプラスチックよりも、木・土・布の自然素材が空間をやさしく整えてくれます。“冷たさ”を感じる場所には、温かみのある素材を取り入れてみてください。