散らかる日常にそっと疲れていたあの頃
日曜日の午後、久しぶりに娘が帰ってきた日のことです。「お母さん、この棚、ちょっと使いにくくない?」と、キッチンでペーパーを探しながら苦笑する娘。
その言葉に、私はドキッとしました。
一見片づいているようで、生活動線が整っていない。私自身も何度もリモコンやスパイスを探しては、小さなストレスを感じていたのです。
日々の暮らしに支障があるわけではないけれど、どこか気持ちが落ち着かない。そんな状態が長く続いていたのかもしれません。
このとき私が思い出したのは、ある生活系ブロガーのTさんの投稿でした。
「壁を活かせば、床も心もすっきり整う」
SNSで発信されていたその一言が、急に胸に響いたのです。
その日から私は、Tさんのアイデアを参考に“浮かせる・隠す・見せる”をキーワードに、壁面収納の見直しをはじめることにしました。
生活空間が乱れる理由を考えてみた
改めて、なぜ我が家の空間は“なんとなく使いにくい”のかを考えてみました。棚や引き出しには物が収まっている。でも、すぐ手に取れる場所にはない。出しっぱなしにしたいけど、見た目が気になる。
リビングのリモコン、洗面所のタオル、キッチンのスパイス……どれも“ちょっと置く場所”が曖昧なせいで、散らかって見えてしまうのです。
SNSや雑誌で見るすっきりした家は、決して物が少ないわけではありません。
「収納場所が見た目も使い勝手も両立している」という共通点に気づきました。
特に主婦は、毎日家族の生活を支えながら、家そのものの機能性も管理しています。
だからこそ、“仕舞う”だけでは足りず、“整えて見せる”工夫が必要なのだと痛感しました。
取り入れてよかった!壁面収納の実践例
壁面収納のポイントは、Tさんいわく「目線と動線を整えること」。私が実際に取り入れてみてよかったアイテムをご紹介します。
ウォールシェルフ(壁に穴をあけずに貼れるタイプ)
見た目もナチュラルで、観葉植物や小物を飾るだけで空間の表情が豊かに。押しピンだけで固定できるので、賃貸の方にもおすすめです。
娘のアクセサリーを飾るコーナーを作ったことで「自分の空間」としての愛着が生まれました。
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アートパネル風収納ボックス
リビングの壁に設置し、印鑑や体温計など“見せたくないけどすぐ使うもの”を収納。一見アートパネルのように見えるので、空間の美観を損なわず、それでいて機能的。
「隠す収納」は、生活感をコントロールしたい方に最適です。
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壁掛けマガジンラック
雑誌や新聞の“ちょい置き”が散らかりの原因だった玄関周り。このラックをつけてから、家族も「ここに置けばいい」と自然に整理するように。
無意識に整う仕組みは、Tさんのアイデアの真骨頂だと感じました。
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壁掛け型リモコンホルダー
テレビ周りが片づかない原因のひとつが、リモコンの定位置がなかったこと。このホルダーを設置したことで「リモコンどこ?」の小さなイライラがなくなりました。
“探さない暮らし”が、毎日のストレスを軽くしてくれます。
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豆知識:壁面収納をもっと快適にするコツはこちら
整えることは、心を整えること
“ちょっとした壁面収納”を取り入れてみて感じたのは、「整うと気持ちが軽くなる」という実感でした。忙しい毎日の中で、ものを探す時間、戻す手間、目に入る雑多さ——それらが少しずつ減っていくことで、気持ちに余白が生まれるのです。
主婦として家族を支える中で、自分のストレスに鈍感になりがちですが、「私が気持ちよく暮らす」ことを大切にするだけで、家族との関係も不思議と優しくなりました。
まずは「壁を使う」ことから始めてみませんか?
家全体をいきなり整えるのは大変ですが、「壁一枚からの見直し」ならすぐに取り組めます。“浮かせる・隠す・見せる”を意識するだけで、収納の可能性はぐっと広がります。
リモコンひとつ、スパイスひとつからでも変わっていく感覚を、ぜひ実感してみてください。
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