ちょっとイイ暮らし研究室

毎日の暮らしをちょっと豊かにする、選りすぐりのアイテムとアイデアを紹介する実験室。

収納に悩む主婦へ|“浮かせる・隠す・見せる”で始める壁面活用術【2025年6月】

散らかる日常にそっと疲れていたあの頃

日曜日の午後、久しぶりに娘が帰ってきた日のことです。
「お母さん、この棚、ちょっと使いにくくない?」と、キッチンでペーパーを探しながら苦笑する娘。
その言葉に、私はドキッとしました。
一見片づいているようで、生活動線が整っていない。私自身も何度もリモコンやスパイスを探しては、小さなストレスを感じていたのです。
日々の暮らしに支障があるわけではないけれど、どこか気持ちが落ち着かない。そんな状態が長く続いていたのかもしれません。
このとき私が思い出したのは、ある生活系ブロガーのTさんの投稿でした。
壁を活かせば、床も心もすっきり整う
SNSで発信されていたその一言が、急に胸に響いたのです。
その日から私は、Tさんのアイデアを参考に“浮かせる・隠す・見せる”をキーワードに、壁面収納の見直しをはじめることにしました。

生活空間が乱れる理由を考えてみた

改めて、なぜ我が家の空間は“なんとなく使いにくい”のかを考えてみました。
棚や引き出しには物が収まっている。でも、すぐ手に取れる場所にはない。出しっぱなしにしたいけど、見た目が気になる。
リビングのリモコン、洗面所のタオル、キッチンのスパイス……どれも“ちょっと置く場所”が曖昧なせいで、散らかって見えてしまうのです。
SNSや雑誌で見るすっきりした家は、決して物が少ないわけではありません。
「収納場所が見た目も使い勝手も両立している」という共通点に気づきました。
特に主婦は、毎日家族の生活を支えながら、家そのものの機能性も管理しています。
だからこそ、“仕舞う”だけでは足りず、“整えて見せる”工夫が必要なのだと痛感しました。

取り入れてよかった!壁面収納の実践例

壁面収納のポイントは、Tさんいわく「目線と動線を整えること」。
私が実際に取り入れてみてよかったアイテムをご紹介します。

ウォールシェルフ(壁に穴をあけずに貼れるタイプ)

見た目もナチュラルで、観葉植物や小物を飾るだけで空間の表情が豊かに。
押しピンだけで固定できるので、賃貸の方にもおすすめです。
娘のアクセサリーを飾るコーナーを作ったことで「自分の空間」としての愛着が生まれました。
ウォールシェルフを探す

アートパネル風収納ボックス

リビングの壁に設置し、印鑑や体温計など“見せたくないけどすぐ使うもの”を収納。
一見アートパネルのように見えるので、空間の美観を損なわず、それでいて機能的。
「隠す収納」は、生活感をコントロールしたい方に最適です。
アートパネル風収納ボックスを探す

壁掛けマガジンラック

雑誌や新聞の“ちょい置き”が散らかりの原因だった玄関周り。
このラックをつけてから、家族も「ここに置けばいい」と自然に整理するように。
無意識に整う仕組みは、Tさんのアイデアの真骨頂だと感じました。
壁掛けマガジンラックを探す

壁掛け型リモコンホルダー

テレビ周りが片づかない原因のひとつが、リモコンの定位置がなかったこと。
このホルダーを設置したことで「リモコンどこ?」の小さなイライラがなくなりました。
“探さない暮らし”が、毎日のストレスを軽くしてくれます。
リモコンホルダー(壁掛け型)を探す
豆知識:壁面収納をもっと快適にするコツはこちら



壁に穴をあけずに、私らしい“飾る収納”がはじまる。

“置くだけ”で、暮らしが少しアートになる。

“壁を飾る収納”で、暮らしに静かなセンスを。

“迷子のリモコン”を卒業したら、暮らしがもっとスムーズに。

“清潔習慣”も、暮らしの整えの一部に。

鏡ひとつで、“整える空間”が生まれる。

“浮かせる収納”で、調味料にも居場所を。

干す場所ひとつで、洗面所が“整う空間”に変わる。

“取りやすさ”が整えば、台所しごともスムーズに。


整えることは、心を整えること

“ちょっとした壁面収納”を取り入れてみて感じたのは、「整うと気持ちが軽くなる」という実感でした。
忙しい毎日の中で、ものを探す時間、戻す手間、目に入る雑多さ——それらが少しずつ減っていくことで、気持ちに余白が生まれるのです。
主婦として家族を支える中で、自分のストレスに鈍感になりがちですが、「私が気持ちよく暮らす」ことを大切にするだけで、家族との関係も不思議と優しくなりました。

まずは「壁を使う」ことから始めてみませんか?

家全体をいきなり整えるのは大変ですが、「壁一枚からの見直し」ならすぐに取り組めます。
“浮かせる・隠す・見せる”を意識するだけで、収納の可能性はぐっと広がります。
リモコンひとつ、スパイスひとつからでも変わっていく感覚を、ぜひ実感してみてください。
他の記事の収納術も参考にしてください。 better-life.hatenadiary.jp better-life.hatenadiary.jp


豆知識:壁面収納をもっと快適にするコツ

ウォールシェルフは「目線の高さ」がカギ

自然と目に入る高さに設置することで、見せたい物が映え、使いたい物が手に取りやすくなります。高すぎず、低すぎずがポイントです。

「壁を使う」と「床が整う」

床に物がないだけで空間が広く見え、掃除もしやすくなります。“浮かせる”収納は見た目以上に暮らしやすさを底上げしてくれます。

収納場所は使用頻度で決める

よく使う物ほど手前に、あまり使わない物は上段や奥に配置。「とりやすさ」が収納の正解です。

マグネット系は引っ越しにも強い

マグネット式のスパイスラックなどは設置も取り外しも簡単。模様替えや賃貸生活にも適した“移動できる収納”です。

「飾る収納」で気持ちを前向きに

お気に入りの雑貨や小物を壁に飾るだけで、日常に彩りが生まれます。“片づけ=しまう”だけじゃないと気づくきっかけに。