English version | Tired in the Morning? A Japanese Researcher’s Guide to Strategic Rest
「最近、朝起きた瞬間から疲れている」
ある日、研究仲間のAさんと雑談していたときのことです。会話の中でふと出てきた一言──「最近、朝起きた瞬間から疲れてるんだよね」。それは冗談交じりのようでいて、妙にリアルな響きがありました。Aさんは大学で研究職に就く40代後半の中堅研究者。若い頃は徹夜で論文を書き上げたり、日付が変わるまで実験に没頭したりしていたそうです。でも今は、「頑張る」だけでは、どうにもならない場面が増えてきたと語ってくれました。
論文執筆にプロジェクト管理、学生の研究指導に学会準備──Aさんの1日はタスクの連続です。自分の研究に集中したいと思いながらも、会議や雑務、スケジュール管理に追われ、「気がついたら今日も何も進んでいない」と肩を落とすことも珍しくないそうです。
そんなAさんが最近意識しているのが、“休む技術”でした。
「研究って、集中してなんぼでしょ。でも、休むこともスキルなんじゃないかって思い始めてるんだよね」。
それが、この記事の出発点です。
「研究=座りっぱなし」の限界
Aさんの話を聞いて、改めて実感したのは、研究という仕事がいかに身体と脳に負荷をかけるかということです。特に理工系の研究は、長時間のデスクワークが中心です。腰や肩、目への負担は蓄積し、慢性的な痛みや疲労感に変わっていきます。Aさんも「午後になると、思考が濁ってくる」と表現していましたが、まさに“脳の疲れ”が集中力を奪っていく状態でした。
現代の研究者には、アウトプットだけでなくマネジメントや教育的役割も求められます。Aさんも、若手の面倒を見つつ、自身の研究を前に進めようとする中で、心身のバランスを崩しかけていました。
しかも、そうした負担は周囲には見えにくく、比較されやすいのも特徴です。「あの人はもっとできている」「自分だけが疲れているのかも」と思ってしまうのも、研究者にありがちな心理です。
「気合や根性では乗り切れない。今の自分には、仕組みとして休むことが必要なんだ」──Aさんの言葉には、切実な説得力がありました。
“戦略的に休む”ために導入したものたち
MYTREX REBIVE MINI(ハンディマッサージャー)
「肩こりや腰の重さが限界に近づく前に、“5分だけ”使っているんだ」Aさんが真っ先に挙げたのが、マイトレックスのハンディマッサージャーでした。コンパクトながらもパワフルな振動で、首・肩・腰・ふくらはぎと幅広く使えるのが魅力とのこと。
「研究室に一台置いて、空き時間にさっと使ってる。前よりも夕方の疲れが残らなくなった気がするよ」と話していました。
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温熱アイマスク
「スマホも論文も、目にくるんだよね……」目の奥の疲れが蓄積すると、頭痛や集中力低下にもつながるそうです。AさんはUSB充電式の温熱アイマスクを導入。目を閉じて3分、じんわりと温かさが広がると、「頭の芯がゆるむ感じがする」とのこと。
仮眠や休憩時にも活躍し、「目の回復と一緒に脳も休まる感じがある」と評価していました。
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骨盤サポートクッション
「一日中座ってると、腰が悲鳴を上げる」姿勢が崩れると呼吸も浅くなり、結果的に集中力が下がるというAさん。高反発のサポートクッションを使うことで、姿勢が改善され、呼吸が深くなった感覚があるそうです。
「意識しなくても“整ってる”って、すごく楽だよ」と語っていました。
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ニューロフィードバック・ヘッドバンド
「瞑想とか苦手だったけど、これは“可視化”できるのが面白い」脳波を測定しながらリラックス状態をトレーニングするFocusCalmというヘッドバンド。研究者として“数値化できる休息”という点に惹かれたようです。
「何となくやるより、成果がある感覚が持てるのがいいね」と話していました。
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 時計、記録、健康管理。全部まとめて“3.5g”  | 
 最大100Hzの振動と8モード。目元の“情報処理過多”をリセット  | 
休むことは“技術”だった
Aさんは、これらのアイテムを“毎日すべて使う”わけではないそうです。ただ、自分の状態に合わせて取り入れることで、疲れが溜まりにくくなり、結果的にパフォーマンスが安定してきたと語っていました。「朝から疲れてる感じが減った。小さなことだけど、“ちゃんと休めた”という実感が、次の集中につながってるんだよね」
特に印象的だったのは、「研究って、集中と休憩のリズムが命だと気づいた」という言葉でした。これまで“気力”で何とかしてきた分、仕組みとして休むことの重要性に、ようやく本気で向き合えるようになったと語っていました。
「本当にやりたい研究」を続けるために
Aさんの話から学べるのは、“研究を続けるには、休む技術が必要”ということです。「休むことに罪悪感を持っていた時期もあった。でも今は、それもまた“戦略の一部”だと考えてる」
これから研究人生の後半戦に向けて、「捨てるべき無理」と「守るべきリズム」を見極めること。
それが、自分らしく研究を続けるための第一歩になるのかもしれません。
「試行錯誤しながら、自分の“研究者としての体調管理スキル”を育てていくのもまた、研究の一部なんじゃないかな」
Aさんはそう締めくくってくれました。
集中しすぎて疲れを感じにくくなっている方は、一度「戦略的に休む」という発想を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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